EMIDAS活用事例 >オーティス株式会社様
受注実績〇〇億円?!戦略的エミダス活用術!
オーティス株式会社
オーティス株式会社は岡山県真庭市に拠点を置く、卓越したプレス・打ち抜き加工技術を核として様々な産業の進化に貢献するものづくり企業です。寄与している会社です。
フィルム製品・テープ製品の打ち抜き技術を通して、お客様の製品価値向上に日々努めています。
今回はオーティス株式会社の代表取締役社長、角本康司様にお話を伺いました。
1. EMIDAS活用のきっかけ
経営25期目にして、オーティス株式会社は売り上げの約3割が低下する厳しい状況に直面しました。この低下の主因は一社依存状態にあったことが考えられます。
複数のお客様との取引が必要と考えた同社は、エミダスによる「発信」と「情報収集」に目を付け、活用することを決断しました。
1つの柱では脆いと考え、強固な複数の柱を構築する「オーティスの柱づくり」が始まりました。
2. EMIDAS導入に対する考え方
〔プロダクトアウト×マーケットインの考え方〕
従来、同社はプロダクトアウトの考え方のみで経営をしていましたが、顧客を経営の中心に据え、市場・顧客の動向・ニーズを分析することが最重要だと気付き、マーケットインの考え方を取り入れ始めました。
マーケットインとプロダクトアウトの両方を組み合わせて展開することを目指し、その実践としてエミダスの活用を検討しました。
●プロダクトアウト(従来)
会社の得意分野や保有技術から作れるモノを考えて、商品開発・販売すること
★マーケットイン(新思想)
市場を調査・分析し、顧客が求めるものを考えて、商品開発・販売すること
-POINT:現在より少し先を見据えて考え、提案することが重要
3. EMIDAS活用の工夫と効果
エミダスの製品登録数を増やすことは非常に重要であると思います。
しかし、同社ではマーケットインの思考から出発することで、「市場や顧客が求めるものをどう発信していくか。」を最重要視しました。
以下はエミダスを活用した具体的な手順です。
【新しい柱 0→1を作る方法】
①売り込みたい企業の選定
ターゲットを決めます。
(同社では「世界№1の材料メーカーまたは部品メーカー」を狙おうと考え、決めました。)
②売り込みたい企業のIRの読み込み
その企業が「どんな戦略で製品づくりをし、どんな課題が生まれるのか?」という仮説を立て、とことん考え抜きます。
③社内技術への理解/再確認
自社に何ができて、何ができないかを再確認します。
→できないことを知ることで、強みをよりアピールできます。
④検索企業に売り込みたい企業があるかチェック
エミダスマイページのアクセスログを頼りに、どのような企業が訪問してきているかをチェックします。
⑤検索キーワードに、当社が解決できるワードがあるかチェック
エミダスマイページで検索されたキーワードに自社が解決できるものがないかをチェックします。
⑥売り込みたい企業が、どのキーワードで訪れたかチェック
エミダスマイページを参考に、売り込みたい企業がどのキーワードで訪れたかを予想します。
⑦相手が普段使っている言葉を推測
見つけたキーワードと企業HPをもとに、相手が使用しているキーワードの略語や俗称などを考慮してキーワードの精度を上げ、選定します。
⑧特許庁で検索
部署や担当者の名前、欲しい形状、構成などを企業やキーワードから掴んでいく
⑨エミダスに有効そうな画像を入れ込む
見つけたキーワードと特許庁から入手した欲しそうな画像をエミダスのページに入れ込みます。
⑩集めた情報をもとに、社内で具体的な形状サンプル品を作成
上記工程までを同社では「引きこもり営業」と呼んでいます。
⑪お問い合わせを待つ
お問い合わせ時には、相手が欲しいワードを知っているので、そのワードを利用したアポイントを取ります。相手から「なぜ知っているの?」と思われれば成功です。
⑫初回面談
予め用意していた相手が欲しいと予測されるサンプル品を提出、いきなり具体的な課題について打ち合わせをします。
⑬意思決定をするキーマンを探す
相手は困っているからお問い合わせをします。
相手企業の他部署や様々な役職の人とコンタクトが取れるチャンスです。お取引に繋がるよう、意思決定権のある方とのコンタクトを図ります。
▼その後は、「信頼とスピード」を意識した普段通りのお仕事を行います。
相手に課題があれば解決してあげましょう。
以上のことから、同社ではエミダス登録件数を稼ぐことよりも、
どこの企業に自分たちから売り込むかを大事にしています。【オーティスの柱】
【エミダス利用による成果(柱を1→10にしたこと)】
エミダス利用による成果は、エミダスをきっかけで繋がった受注の金額として表れています。
一例)
A社:約33億円の取引(累計)
一例)
B社:約29億円の取引(累計)
両社は世界シェアを担う大企業です。今も継続して取引を続けています。
重要なのは受注金額ではなく、課題解決数の増加であり、
継続的な課題解決が自然な形で受注金額の上昇に繋がりました。
4. 今後の希望
読者の皆さんに問いかけます。「最近『ワクワク』していますか?『ワクワク』したいですか?」オーティス株式会社は社会性が高く、経済性の高い企業を目指すと共に、一人一人がワクワクするような組織モデルの構築を進めます。そして、社内だけでなく、外部の方々ともこの気持ちを共有し、共に目標を達成していくことを期待しています!
エミダス登録件数を増やすことも凄く大事だけど、最初に自分たちからどこの企業に売り込むかを考えた、ターゲットを意識したエミダスへの登録もとても有効な方法なんだね。
社名 | オーティス株式会社 |
所在地 | 〒719-3225 岡山県真庭市中原202-13 |
TEL | 0867-42-3690 |
FAX | 0867-42-3694 |
担当者 | 窪山 成典 |
事業内容 | フィルム製品・テープ製品のプレス・打ち抜き加工 |
EMIDASをもっと活用したい方へ
技術製品情報の登録点数を増やしたい、EMIDASのアクセス解析を利用したい等、EMIDASサービスをもっと活用したい方へ向けたプランをご用意しております。
詳しい内容はこちら